遺跡は9つの地区に分けられ、各家には番号がついています(英語版)。マリーナ門から入ると、すぐにフォロや神殿、浴場のある中心部に着きます。そこから、商店の並ぶ通り、劇場、円形闘技場へと進む順路が、一般的な回り方です。公開されている建物の数は、1960年代の3分の1に満たないと、英語版は説明しています。当日の公開状況は、公式サイトと現地の案内図で確認します。
フォロは、市民の集会、宗教、商取引の中心でした。広場を囲んで神殿や公共の建物が並び、北にはヴェスヴィオ山が見えます。日本語版ウィキペディアは、市の中心に広場があり、計画的に設計された都市だったと述べています。まず、ここで街の全体像をつかむとよいでしょう。
大劇場と小劇場、そして円形闘技場が残っています。英語版は、円形闘技場を、観客の誘導が工夫された洗練された設計だと評価している研究者がいる、と紹介しています。町の規模に比べて、娯楽施設が充実していたことがわかります。
ポンペイの家は、中庭と壁画を備えた裕福な住宅から、店と住居を兼ねた小さな家まで、さまざまです。ヴェッティの家やファウヌスの家は、ガイドブックでよく紹介されます。ただし、公開状況は変わります。
公式の告知によると、2026年8月15日から、メナンドロスの家、スティファヌスの洗濯屋、オクタウィウス・クァルティオの家、悲劇詩人の家、パンサの家が、毎日9時15分から18時20分まで公開されています(最終入場18時)。一方で、ケイイの家、アキレウスのララリウムの家、銀婚式の家、ユリア・フェリクスの別邸は、同じ日から非公開です。「今日の家」という取り組みも終了しました。公開時間は変更されるため、現地で確認してください。
ポンペイの壁画は、古代ローマの絵画を知るうえで大切な作品群です。日本語版ウィキペディアによると、様式は時代によって移り変わり、題材も静物、風景、風俗、神話と幅広くあります。火山灰が湿気を吸ったことで、鮮やかな色が残りました。この赤は「ポンペイ・レッド」と呼ばれます。
壁画は、ヴェッティの家のように、邸宅の部屋の中に残っている例が多くあります。出土品の一部は、ナポリ国立考古学博物館に収蔵されており、実物を見るなら博物館とあわせた計画が必要です。
秘儀荘は、市壁の外、エルコラーノ門の先にある大規模な別荘です。ディオニュソスの儀式にかかわる場面を描いたとされる大壁画で知られます。公式サイトによると、秘儀荘に入れるのは、プラスのチケットの別荘ルートです。エクスプレスのチケットでは、街の中からは入れません。
別荘ルートへは、エクスプレスの購入者も、エルコラーノ門の入口で8ユーロ(カード払いのみ)を追加して入れます。詳しくはチケット予約をご覧ください。
石膏像は、火山灰の中の空洞に石膏を流し込んでつくられます。1863年に発掘責任者となったフィオレッリが考案した方法で、現在も使われていると、英語版は説明しています。苦しむ人々や犬の姿は、とても生々しく、見学者に強い印象を残します。展示の場所や公開は変わるため、現地で確認してください。
アンティクアリウムは、出土品や石膏像、噴火前の町の歴史を展示する施設で、2021年1月25日に常設展示として再開しました(英語版)。デジタル化の作業で、一部が閉まっている場合があります。
ポンペイの背後にそびえる火山は、遺跡見学とセットで検索されることが多い見どころです。
ヴェスヴィオ山は、ナポリの東約9キロにある標高1,281メートルの火山です。79年の噴火の頃の姿を伝えるのは、外輪山のソンマ山(標高1,132メートル)と、中央火口丘です。最後の噴火は1944年3月22日で、現在は24時間体制で監視されています(日本語版ウィキペディア)。1880年には登山電車が開通し、それを記念して作られた歌が「フニクリ・フニクラ」です。登山電車は1944年の噴火で壊れました。
ヴェスヴィオ山国立公園は1995年に設立されました。火口へ入る「グラン・コーノ」の入場券は、公式サイトによると、オンラインのみで購入できます。日本語版ウィキペディアは、駐車場から頂上まで往復約2時間と書いていますが、現在の道や時間は確認できていないため、出かける前に公式の案内を確認してください。
同じ噴火で埋もれたエルコラーノは、短時間で回れる規模で、炭化した木材が見どころです。行き方のページで、短く紹介しています。ナポリでは、国立考古学博物館が、ポンペイの出土品の多くを収蔵しているとされます。旅行サイトには、ポンペイ遺跡とナポリ考古学博物館のセット券もあります。
初めてなら、フォロ、劇場、円形闘技場、ヴェッティの家などの邸宅が定番です。秘儀荘の壁画も人気ですが、プラスのチケットが必要です。
アンティクアリウムなどで展示されています。展示の場所は変わることがあるため、現地の案内で確認してください。
プラスのチケットです。エクスプレスの購入者は、エルコラーノ門の入口で8ユーロ(カード払いのみ)を追加して入れます。
火口へ入るグラン・コーノの入場券は、公式サイトによるとオンラインのみで購入できます。道や時間は変わるため、公式の案内で確認してください。